落語「転宅」 泥棒をだます

転宅
少し前に、落語を参考に詐欺に合わない秘訣を考えました。
落語の中には、見事に悪党をやっつけたお話があります。それは、タイトルのとおり、転宅という噺です。
あらすじ
間抜けな盗っ人が、目をつけた乙な黒板塀の回った家に忍び込む。何やらご馳走が並んでいる。腹がへっていたので思わず食べる。酒があったので飲む。盗みも忘れてご満悦。そこにこの家の女主人が入ってくる。誰だい、あんた。驚いた盗っ人は、しどろもどろになりながらも凄んでみるが、ようよう!音羽屋!との掛け声を受ける。お前、旦那に頼まれた役者だろ。違う、本当の泥棒だ!
大きな声を出すんじゃないよ。そうかい、本当の泥棒かい。待ってたよ。実は旦那と別れることになっていて、明日手切金をもらったら自由の身になる。そのあとはあんたのような人と夫婦になりたいね。嬉しいなぁ。じゃ泊まってくから。いけないよ。二階には用心棒がいるから、明日また来なよ。
次の日、約束の時間になると家がシーンとしている。向かいのタバコ屋で事情を聞くと、昨夜あったことを説明される。二階に用心棒がいるって言ったら帰ったそうだが、見てごらんなさい。あのウチは平屋ですよ。で、どうなったんだ。引っ越しましたよ。チキショー騙しやがって!
そしてオチ。ま、最後はご自分で聞いてください。
機転のきく女性が、泥棒を騙すお話です。

この話は痛快ですね。
普通の人が悪党を撃退するんですから。繰り返すようですけど、何を言われても、動揺しないで冷静に考えるとうまく対処できます。
何を言われても興奮しない、落ち着いて考える。息子が会社の金を使い込んだとか。人を引いちゃったとか。ヤクザの車にぶつかったとか、浮気相手を妊娠させたとか。びっくりするようなことを言われても動じない。動かざること山の如し。
相手の手口に乗らない。あわよくば、相手のスキを突いて矛盾を指摘する。さっきの落語のように、こっちもヤクザだぜ、いい度胸じねーか!とか、私は警察官として、そんなごまかしや不正はできん!とか、一泡吹かせてやればいい!
しどろもどろになったら、一昨日きやがれ!って言ってガチャっと切る。
仕返しなんか怖がらなくていい。だって相手も、本当に警察官だったらどうしよう。本当にヤクザだったらどうしようって考えているはずだから。
人を呪わば穴二つ。

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