誰かと話していて、言葉の意味がまるで分からないことってありませんか?
サンドイッチマンではありませんが、何言ってるのか分からない状態です。
正直に話すと、私はアスペルガー気味な人間です。
ですから、空気が読めません。相手が言っている言葉の意味を、ストレートな意味合いしか理解できません。人の顔色で気持ちを判断することもできません。いいのか悪いのかも、ハッキリ言われなければわかりません。
それで、かなり困るのが逆意の言葉です。
例えば、いらないのに、いいですと言われても、断られたとは理解できません。結構ですというのも、いいのか、悪いのかも判別できなかったりします。

”いい”も、”結構”も本来は肯定的な意味で、否定するような意味合いはないはずです。なぜ、こういうことばが、否定的な使われ方をするようになったのか不思議です。
一説によると、悪い意味合いの言葉、嫌な印象を与える言葉は縁起が悪いので、いい意味の逆意の言葉に置き換えたということです。宮中での縁起かつぎから来ているのかもしれません。また、商売で差し障りがないように、否定的な言葉を曖昧にするために、京都や大阪の商売人が使い出したのかもしれません。
そういえば、落語の小ネタにもあります。
新弟子がまず師匠に教えられる中に、縁起の悪い言葉を使っちゃいけないというのがあります。スルという言葉は縁起が悪いので、当たるに変えるそうです。スルメはアタリメ。すり鉢はあたり鉢。すりゴマはあたりゴマ。
じゃあ、スリッパはアタリッパですか?って聞いて、怒られたとか。
でも、スルメは結納などでも伝う縁起のいいものとされていて、スルメを寿留女と書いておめでたいものとしている気もするのですが、縁起かつぎというものは難解です。
最初の話にもどって、いいとか結構という言葉も、今ではかなり慣れたのですが、ハッキリ言ってくれたらもっといいのにと思います。その点、津軽弁は明解で、いらないなら、マネッ!とハッキリしてます。きついですけど。
逆にお隣の盛岡弁は京言葉の影響があるらしく、いらないのに、わがンねって言います。いいとか悪いとか、はっきり言わないのです。たいていこういう場合は、いらないという意味です。
こちらとしては、分からないのかな?と思い、もう少し説明すると、また、わがンね、って言われます。まだ、お分かりにならないのかと、更に説明しようとすると、わがねでばっ!怒られます。だったら、最初からいらないって言ってくれよ!
理不尽ですよね。
曖昧にも程がありますよね。
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