悪口を言う人は”病気” 自分が不幸になる

いつも不思議に思うことですが、ネットのニュースのコメント欄やyoutebeのコメント欄や評価などに、必ず否定的な意見を述べている人がいます。

どんなにいい意見に対しても無理矢理にこじつけて否定してきます。親指を下に向けたBADをつけている人もかなりいます。たとえば「コロナ感染者を批判しないでください」とか「病気の方、お大事に」というコメントに対してもBADがついています。どういう意味なのかよく分かりません。くだらない中傷も多く見られます。
少し前に、ネット上での過激な誹謗中傷が原因で若いタレントさんが自殺するという事件が起きました。野放し状態になっていたネット上の誹謗中傷に対して、もっと厳しく取り締まるべきだという意見が増えています。ツイッターなどでの中傷意見が流されたり、リツイートがたくさんされています。ひどいものや根拠のないものがたくさんあり、難しいとはいえ、実際にそうした事例に対しても告発がなされ、裁判も増えています。

なぜ悪口誹謗中傷をするのか?

アメリカの心理学者であるレオン・フェスティンガーによると「人間はついつい他人と自分を比較してしまう生き物です。」比較することで、自分が劣等感を持つことになります。劣等感を払拭したいという衝動で悪口や誹謗中傷という形で発露したくなるという構図です。悪口や誹謗中傷を言うことで、相手をおとしめ自分の価値を相対的に高めることができるわけです。それで、劣等感を緩和しようとしてしまうのです。

悪口が好きな人はなぜそれをやめられないのでしょうか? それは、悪口は依存症だからです。誰かの悪口を言うと、快楽や快感を生じさせるドーパミンというホルモンが作用し始めます。ドーパミンが出ると楽しい気分になります。だから、悪口を言うことはその人にとって「楽しいこと」なのです。このドーパミンは麻薬や覚せい剤を使った時にも放出されることが知られています。困ったことにドーパミンは一度放出されると「より大きな刺激」を求めるようになり「おかわりください」と叫ぶようになり、悪口の回数を増やしていきます。だんだん刺激に慣れていくので、より過激な悪口を言わないと、新たにドーパミンが出なくなります。それでより過激によりひどい中傷になるのです。

信じにくいことですが、その人たちは、自分がしていることは、相手のためなんだと思い込んでいます。結果として、悪口を言うことが癖になってしまうのです。悪口を言えば言うほど深みにはまってしまう。これはアルコール依存症や、薬物依存症と同じ原理です。

多くの人は、悪口は「ストレス発散になる」と思っています。嫌な気持ちを閉じ込めていると病気になると思われています。心理学者の中にもそのように言う人がいます。怒りや悪感情を閉じ込めず表すほう体にが良いと言います。でも実際はその逆です。悪口はストレスを増やします。血圧は上がり胃痛が起き、最悪の場合、脳を損傷し深刻な病気を引き起こす危険性もあります。

ある大学の研究によると、世間や他人に対する皮肉・批判度の高い人は認知症のリスクが3倍、死亡率が1.4倍も高い結果となりました。批判的な傾向が高ければ高いほど、死亡率は高まる傾向にあったそうです。それで、悪口や誹謗中傷は相手ばかりではなく、自分を傷つけることになりなんの役にも立ちません。

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自分をほめ、相手を褒めてみましょう
少し前に、言葉を変えて自分を褒めることについて書きました。これを利用して、気に入らない相手をけなすのではなく、自分を褒めて高めることで自分のほうを引き上げてあげるようにします。自分のささいな成功を独り言で褒めます。相手に対しても、悪い点ではなく良い点を見るようにします。考えてみればほとんどの人は、欠点があってもそれはほんの一部で、無視してもいいくらいです。どこに目を向けているかが問題なのです。バラを見るとき花や葉を見るのか、隠れたトゲを見るのかの違いです。バラはトゲがあるから嫌いという人は、たぶん何も好きになれません。いい面を見ることでいろいろなものが好きになり、たくさんの方に好かれます。

結論
悪口をいうことは自分を不幸にし病気につながる
他の人を褒めると幸福になる

言葉を変えることで、毎日いい気分になりましょう。

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