変な話に惑わされない

変な話ですが、コロナの問題が大きくなってから、アマビエなるものが注目されていますね。最初はアマエビかと思っていましたけど。


あの絵を描くと、お守りになるとか言われています。何を非科学的なことをと思っていたら、厚生労働省公式の感染確認アプリにも絵が使われていて驚きました。苦しいときの神頼みってこういうことなんですね。

アマビエに限らず、姫魚とか、ヨゲンノトリとか聞いたこともないものが無理やり発掘されて、予言されていたと報じられています。オマケに30年前の岐阜新聞の記事まで持ち出してWHOは予期していたとか取り上げられています。こういうのは報道側が面白がっているのなら趣味が悪いし、本気で言っているのならとても可愛そうな気がします。

ハッキリ言ってバカらしいです。アマビエや姫魚などに関しては、こういう記録があって当然です。なぜなら、昔から日本はいろいろな疫病に悩まされてきたからです。古くは仁徳天皇の時代あたりからでしょうか。天然痘や麻しん、コレラなどが流行りました。(外国から多くの人が入ってきた時期と重なっている気がします。)その度に神事や祈祷を行なったり、呪いや御札や何かの印が流行りました。


医学が進歩していない時代は神にすがるしかなかったわけです。祇園祭なども疫病退散を願った祭りです。鉾を空に差し出し切るようにしているのは、疫病を何か得体のしれない魔と考え、その流れを断ち切る行為なのでしょう。似たような祭りや神事がたくさんあります。興味深いのは、その過程で、神事の一つとして身を清める行為として、手洗いとうがいが日本人の習慣になったことです。


細菌の存在が知られる遥か前に、これが習慣化されたことはある意味奇跡です。細菌の存在が知られるようになったのは明治に入ってからですし、ウイルスについては電子顕微鏡ができてからなのでついこの間です。手洗いうがいの習慣があったおかげで、日本でのコロナ感染が広がらなかった、また感染者の重篤化が少なかったと考えて良いと思います。アメリカやヨーロッパの人たちは大便しても手を洗わない人が多いそうですから、日本人の衛生感覚は特別です。過去の苦い経験を踏まえて習慣化されてできたものです。何かはわからないものの、良くないものがあり、それから身を守る方法を考えて実際に行動しそれを継続させていく、という考え方は良いと思います。

問題が起きたから神にすがる、まじないをするというのは短絡的でなんの解決にもなりません。まして、それに乗じて予言だとかいうのは、悪意のある人に騙されたり踊らされるだけです。気をつけましょう。

最初に触れた予言についてですが、みなあやふやな表現で、どれも都合よくどうとでも解釈できるものなので取り上げる価値もありません。


とはいえ預言などを全否定するものではありません。
例えば聖書には、何箇所かに、第一次世界大戦以降の今の時代に疫病が世界的に蔓延することが述べられています。ヨハネの黙示録6章やマタイ24章、ルカ21章を見ると分かるように食糧不足も起きると予告されています。現在の報道でも食糧の供給が悪化する可能性があると言われています。


作家の石平氏によると、中国では各家庭で緊急に食料を確保するようお触れが出ているそうです。
ヨハネの黙示録の中では、このあと経済界の混乱と悪化が続くとあります。こういうのは事実に即していますから信憑性があります。それで、取り上げられるおかしな話にすぐ騙されて踊らされるのではなく、信憑性のある確かな話を見分けるようにしましょう。

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